AUS動物図鑑

 

オーストラリアの哺乳類(現在20種)
  KOALA
和名:コアラ
学名:Phascolarctos cinereus
英名:Koala
綱: 哺乳綱 
目: 有袋目 
科 コアラ科 
頭胴長 / 体重 オス:9 ~ 14kg、メス:7 ~ 10kg
体色:グレー・ブラウン 
生息域:オーストラリア東海岸沿いの森林

北部のコアラは比較的小さく、南部のコアラはやや大きい。ユーカリの葉を主食とし、1日24時間の内20時間寝ている。成長すると群れを作らず1匹で生きていく。春・初夏に繁殖時期を迎え、1匹だけ子供を生み(10万分の一の確立で双子が生まれる場合あり)、子供はお母さんの袋の中で約6ヶ月いる。約1年で親から離れて独立する。「コアラ」という名前はアボリジニの言葉で「水を飲まない」という意味。ユーカリの葉から水分を取り、あまり水を飲まないのでこう呼ばれるようになりました。  
COMMON WOMBAT
和名:ヒメウォンバット
学名:Vombatus urinus
英名:Common Wombat
綱: 哺乳綱 
目: 有袋目 
科 ウォンバット科 
頭胴長 700-1100mm / 体重 20 ~ 35kg
体色:ブラウン (山間部のは、やや白い)
生息域:オーストラリア東南部(タスマニア州含む) 

体長70-110cm、体重は20-35kg、体色はグレーブラウンから黒色。オーストラリア東南部、タスマニア州全土に生息。夜行性で、昼間は5-6mくらいの奥行きの穴の中で寝ている。集団生活でなく、成長すると一人で生活をする。繁殖時期は、居住区の草が生える時期によって様々である。子供が生まれると、6-9ヶ月袋の中にいて、約20ヶ月で独り立ちする。メスは、2年に1回、一匹の子供を出産する。ウォンバットは時速で最高40km出せるオーストラリアでも最も速い動物でもある。ウォンバットの名前の由来は、アボリジニ語のWhom-battから来ている。
  EASTERN GREY KANGAROO
和名:オオカンガルー
学名:Macropus giganteus
英名:Eastern Grey Kangaroo
綱: 哺乳綱 
目: 有袋目 
科 カンガルー科 
頭胴長 / 1.3m(メスは1m)、体重は66kg(メスは37kg)
体色:グレー
生息域:オーストラリア東部

色はやや薄い灰色。主にオーストラリア東部エリアの平地の森林や荒地に数頭の群れで生活します。日暮れから夜にかけて活動し,おもに草や小低木の芽・若葉を食べます。3月から5月にかけて子供が生まれ、生まれたばかりの子供は,体重が1.3g程度で,約8ヶ月間母親の育児のうで育ちます。カンガルーの仲間では大型で立ち上がると,オスはヒトの背の高さを超すものもいます。発情期のオスの攻撃方法は尾で体を支え,後ろ足で相手を蹴り飛ばしたりします。
  WESTERN GREY KANGAROO
英名:Western Grey Kangaroo 
学名: Macropus fuliginosus 
和名:クロカンガルー 
綱 : 哺乳綱 Mammalia 
目 : フクロネズミ目 Marsupialia 科 : カンガルー科 Macropodidae 
体長:1.2m ( メス 0.9m) 体重:54kg ( メス 28kg) 
生息地:オーストラリア南西部 

名前の通りに、主にオーストラリア西部に生息するカンガルー。全部で14種いるカンガルー属(Macropus)の一種。一般的によく見かけるオオカンガルー(Eatern Grey Kangaroo)のうすいグレー色とは異なり、ブラウン-グレー色。顔の上部か鼻先は黒くなっている。他のカンガルー属と同じく、暮行性で群れで生活する。繁殖時期は一年中を通してであるが、夏が多い。パウチ(pouch,有袋動物のポケットの事)から子供は生後42週間くらいで出入りするようになり、18ヶ月で完全に親離れする。 ちなみにカンガルーはバック(後退)できない。オーストラリアの紋章にカンガルーとエミューが使われているのはその理由のためである。
 
RED KANGAROO
英名:Red Kangaroo
学名: Macropus rufus 
和名:アカカンガルー 
綱 : 哺乳綱 Mammalia 
目 : フクロネズミ目 Marsupialia 科 : カンガルー科 Macropodidae 
体長:1.4m ( メス 1.1m) 体重:85kg ( メス 35kg) 
生息地:オーストラリアの内陸の乾燥地域、又は準乾燥地域

オーストラリアでは、最大の哺乳類。 オスの体色は、特に濃い赤茶色のため、アカカンガルーと呼ばれる。内陸部に近づくにつれ、オス・メスともに赤茶色の体色となる。繁殖時期は1年を通して行われるが、通常は春から夏にかけて。出産した子供は2cmほどの大きさで袋の中にある4つの乳首のうちひとつを吸って成長します。 一回に一頭出産する。 母親は受精卵の成長を停止させることが出来、袋の子供が出て行った場合や事故で袋の子供が死んでしまったときなどに受精卵を成長させ出産します。 子供は9ヶ月で袋から出て、約12ヶ月で独立する。
  TASMANIAN DEVIL
和名:タスマニアンデビル
学名:Sarcophilus harrisi 
英名:Tasmanian Devil
綱: 哺乳綱 Mammalia
目: フクロネコ目 Dasyuromorphia
科: フクロネコ科 Dasyuridae
頭胴長/体重 : 55-65cm、7-9Kg
体色:黒色、胸辺り&尻尾付け根辺りに白いパッチがある
生息域:タスマニア全域のやや乾燥した森林地帯に生息

オーストラリア特有の動物としては、最大の肉食動物。 赤い口を開けた様子が、悪魔に似ている事からタスマニアンデビルと呼ばれる。夜行性で、夜になると8-20平方キロの広範囲に渡って餌を探す。通常は動物の死骸を食べるが、稀に小さいワラビーを襲うこともある。有袋類のため、3月に繁殖時期を向かえ、最高で4匹の子供を袋の中で4月から8月くらいまで育てる。約40週間で独り立ちする。現在は、原因不明の腫瘍が広がっており、絶滅の危機にさらされている。
  RED-NECKED WALLABY
和名:アカクビワラビー
学名:Macropus rufogriseus
英名:Red-necked Wallaby
綱: 哺乳綱
目: フクロネズミ目 Marsupialia
科: カンガルー科 Macropodidae
頭胴長/体重: 最高92cm(メスは最高78cm)、27kg(メスは16Kg)
体色: 全体的にグレーブラウン、首は赤茶色
生息域: オーストラリア東南部、タスマニア州
ワラビー (Wallaby) とは、フクロネズミ目(有袋類)カンガルー科に属する動物のうち、小型のものを指す。カンガルーに比べ、後ろ足が小さく尾が短い。しかし、基本的な習性はカンガルーと同じ。カンガルーと違い、開けた草原より、ある程度背丈のある草木が生えている森林に多く見かける。またカンガルーと違い、集団生活はなく、成長すると一人で生活する。 
  LUMHOLTZ`S TREE KANGAROO
和名:カオグロキノボリカンガルー 
英名:Lumholtz's tree Kangaroo 
綱 : 哺乳綱 Mammalia 
目 : フクロネズミ目 Marsupialia 
科 : カンガルー科 Macropodidae 
属 : キノボリカンガルー属 Dendrolagus 
体長:52-65cm、体重:6.0-9.5kg 
体色:顔は黒く、胸は薄い黄色、背中から尾にかけて濃いグレー 
生息地:クィーンズランド州・Kirrama(Cardwellの北西)とMt.Spurgeon(Mossmanの北)間の標高800m以上の低山帯に生息 
木登りカンガルー種では、一番小さい。夜行性で、テリトリーを持つ習性がある。雨林の葉を主食とする。繁殖時期は特になく、2年に1回繁殖する。Bennett`s Tree Kangarooとの見た目の違いは、腹部の色で、Bennett`s Tree Kangarooは黒、Lumholtz's tree Kangarooは薄い黄色。
  DINGO
和名ディンゴ
学名:Canis lupus dingo
英名:Dingo
綱: 哺乳綱 Mammalia
目: ネコ目 (食肉目) Carnivora
科: イヌ科 Canidae
頭胴長/体重: 86cm-100cm, 12-24kg
体色: 全体的に赤茶色から、やや黄色がかった白い色
生息域: タスマニア州を除くオーストラリア全土
タイリクオオカミ(Gray Wolf)から進化した動物と言われる。インドネシア人が、4000年前くらいにオーストラリアに持ち込んだといわれている。イヌのようにあまり鳴くことはなく、うなり声を上げる。肉食で、動物の死骸・小動物・爬虫類等を食べる。一年で1回だけ、冬に繁殖する。飼い犬との交配が進み、純血種は絶滅の危機に晒されている。 ビクトリア州・ノーザンテリトリー準州のみNative Animalとして保護されているが、それ以外の州では害獣とみなされている。
  QUOKKA
和名:クウォッカ 
学名:Setonix brachyurus 
英名:Quokka 
綱: 哺乳綱 
目: フクロネズミ目 Marsupialia 
科: カンガルー科 Macropodidae 
体長:41-54cm 体重:2.5-4.2kg 体色:ブラウン 
生息地:ロットネス島(Rottnest Island),ボールド島(Bald Island)、パース南(本土には限られた数のクウォッカしか生息しない) 1920年代に台頭してきた野生のキツネと人間によって、本土のクウォッカは絶滅の危機に追い込まれる。上記の2島には、キツネは一切生息しない。一般的に夜行性で、グループを作って生息。特に淡水の水場近くの茂みや低木エリアに棲む。草や木の葉を主食とし、まれに木に登る場合がある。ロットネス島の名前の由来は、最初に島を発見したオランダ人が、クウォッカをネズミ(ロットネス)と勘違いしたためだと言われている。
SUGAR GLIDER
和名: フクロモモンガ 
学名: Petaurus breviceps 
英名: Sugar Glider 
綱: 哺乳綱 
目: 有袋目 Marsupialia 
科: フクロモモンガ科
属: フクロモモンガ属
体長:16.5-21cm 体重:90-150g 体色:頭部から背中がパールグレー、お腹辺りが薄い黄色(白く見える)
生息地:オーストラリアの北部、東部、パプアニューギニアおよびタスマニア、周囲の群島

夜行性、有袋動物、樹木性(木の上で生活する)で、約90mも滑空する事ができる。子供が生まれる時期は、7月から8月、1-2匹の子供産む。領域内にユーカリの枝の巣をつくり、7匹くらいまでの雄と雌の混合したグループで生活します。 グループ同士は相互に主要な食料源を提供する幾つかのユーカリの樹木を防御します。 フクロモモンガは、様々な声で鳴く事ができます。これは、お互いに通信する手段としてもちいられ、多彩なコミュニケーション方法となっています。
  ECHIDNA
英名:Echidna 
和名:ハリモグラ 
学名:Tachyglossus aculeatus 
目: カモノハシ目 Monotremata 
科: ハリモグラ科 Techyglossidae 
属: ハリモグラ属 Tachyglossus 
体長:頭胴長30~45cm、尾長 ocm、体重2.5~8kg 
生息地:オーストラリア全土 

オーストラリアでは、カモノハシとこのハリモグラが単孔類に属する。単孔類は排泄器官と生殖器官が一緒になった生物で、哺乳類であるにもかかわらず、子供を卵で産んで温め、卵がかえって産まれたらミルクで育てます。ハリモグラの細長い鼻面は、頭長の約半分を占め、毛はない。主食はシロアリやアリで、シロアリやアリをなめとる舌は、口先から最大で18cmも突き出すことができる。1匹で生活し、40-70ヘクタールの広さがテリトリーとなる。
  TIGER QUOLL
英名:Tiger Quoll ( 又はSpotted Tailed-Quoll)
和名: オオフクロネコ
学名:Dasyurus maculatus
目: 有袋目(Marsupialia Order)
科: フクロネコ科(Dasyuridae Family)
属: フクロネコ属(Dasyurus Genus) 
体長:頭胴長35~75cm、尾長 34-50cm、体重~7kg 
生息地:オーストラリア東部

オーストラリアには、全部で4種のQuollが生息、他では2種がパプア・ニューギニアに生息している。 有袋動物で、夜行性ではあるが、日中も活動する場合がる。肉食動物で、小動物(鳥、ネズミ等)を主食とする。メスは4-6匹の子供を産み、約7週間袋の中で育てる。18週間で、子供達は独り立ちする。寿命は、4-5年。全体の生息数は減っており、絶滅の恐れがある種である。
  COMMON BRUSHTAIL POSSUM
英名:Common Brushtail Possum (Bushy-tail Possum) 
和名:フクロギツネ
学名:Trichosurus vulpecula
目: カンガルー目 (Diprotodontia)
科: クスクス科 (Phalangeridae)
属: フクロギツネ属 (Trichosurus)
体長:頭胴長35~50cm、尾長 25-40cm、体重1.5~4kg
生息地:オーストラリア東部、南西部、北部

一般的にオスよりもメスの方が大型になる。全身は灰色の体毛で覆われる(生息地域によってかなり異なる)。 尾の体毛は黒く、腹面には毛が生えていないため物に巻きつけることに適していて、樹上での移動に役立っている。 森林に生息するが、一般のp住宅街にも住み付いている。夜行性で、昼間は木の洞等に作った巣で休む。オスは、肛門腺などでマーキングし縄張りを作る。天敵はディンゴ、オオトカゲ等である。 食性は植物食の強い雑食で木の葉や果物、昆虫類等を食べる。 繁殖形態は胎生で妊娠期間は約18日、1回に1-2頭の幼体を出産する。育児は他の有袋類同様育児嚢で行う。幼体は4-5ヶ月で袋から出て、その後2ヶ月程は親の背中に背負われて育つ。ちなみに「オポッサム」はアメリカ大陸に住む別の動物である。 昔からアボリジニが毛皮を得るために捕獲されていた。現在は、生息数が増えており、一般住宅街では害獣になりつつある。
  BLACK WALLABY
英名:Black Wallaby, Swamp Wallaby, Black-Tailed Wallaby 
和名: オグロワラビー
学名:Wallabia bicolor 
綱: 哺乳綱
目: 有袋目 Marsupialia
科: カンガルー科 Macropodidae
属: オグロワラビー属
体長:頭胴長41~54cm、尾長 25-31cm、体重2.5~4.2kg 
生息地:オーストラリア東部
オーストラリア東海岸ではよく見かけるワラビーの種類。背中・尾は濃い茶色、又は黒く、腹部分がやや黄色味がかっており、口先から目の下辺りまで白いストライプの模様が特徴。生息地は、沼地の近くから森林地帯、雨林まで幅広い。子供は通常冬に一匹生み、約8-9ヶ月間袋の中で育ち、約16ヶ月目に独り立ちする。
その他の文献:Wikipdedia
  TAMMAR WALLABY
英名:Tammar Wallaby, Dama Wallaby, Darma Wallaby 
和名: ダマヤブワラビー
学名: Macropus eugenii 
綱: 哺乳綱
目: 有袋目 Marsupialia
科: カンガルー科 Macropodidae
体長:頭胴長50-70cm、尾長 40-45cm、体重7-10kg 
生息地:オーストラリア南西部
カンガルー科でも小さい部類に入り、大きな猫くらいの大きさ。1629年にオランダ人によって、オーストラリア西に位置する西ワラビ島で発見されたのが最初(オーストラリアの哺乳類 が発見された初めての種でもある)。 このワラビー種のみの乳に含まれる物質が、ペニシリンの約100倍の強さを持つ抗生物質が含まれている事が分かっている。
  SPINIFEX HOPPING MOUSE
英名:Spinifex Hopping Mouse
和名: トゲホップマウス
学名: Notomys alexis 
綱: 哺乳綱 (Mammalia)
目: ネズミ目 Rodentia
科: ネズミ科 
体長:頭胴長9.5cm-11.5cm、体重35g 
生息地:オーストラリア中央部
深さ1mくらの穴に数匹(最高10匹)の家族で住む。夜行性で、夕方から動き始め、巣から数百メートル以内にある種、根っこなどを食べる。 spinifex とはこのトゲホップマウスの形態的特徴を示す語ではなく,彼らが棲むオーストラリアの広大な砂漠地帯に生える,トゲだらけの藪草の呼称。
  SOUTHERN BROWN BANDICOOT
英名:Southern Brown Bandicoot
和名: チャイロコミミバンディクート
学名: Isodon obesulus 
綱: 哺乳綱 (Mammalia)
目: バンディークート目 Peramelemorphia 
体長:頭胴長28cm-35.5cm、体重400-1000g
生息地:オーストラリア南東部、西南部
熱帯雨林や砂漠など、様々な環境に生息する夜行性で、単独行動をとる。 食性は雑食で、昆虫、植物の根、種子などを食べる。前肢で地面を掘り、吻端を地中に差し入れて採食を行う。 繁殖形態は胎生。妊娠期間は哺乳綱でも短く、12日で出産する種もいる。1回に1-7頭(主に2-4頭)の幼獣を産む。
  Swamp Antechinus
英名:Swamp Antechinus 
又は little Tasmanian marsupial mouse
和名: スワンプ・アンテキナス
学名:Antechinus minimus
綱: 哺乳綱 (Mammalia)
哺乳類、有袋動物。夜行性ではあるが、 昼行性も併せ持つ。5月-7月に繁殖、7月-8月に子供を生む。通常、オスは一回の繁殖シーズンしか生きられない(寿命が1年以下)。昆虫などを食べる。
体長:頭胴長95mm-140mm、体重28-100g
生息地:オーストラリア南東部、タスマニア
【撮影場所】The Arch, Great Ocean Rd, 23.OCT.2012
  Brush-tailed rock-wallaby
英名:Brush-tailed rock-wallaby Small-eared rock-wallaby 
和名: オグロイワワラビー
学名:Petrogale penicillata 
綱: 哺乳綱
目: 有袋目 Marsupialia
科: カンガルー科 Macropodidae
属: イワワラビー属
体長:体長オス52.9-58.6cm、メス51-57cm。尾長51-70cm、50-63cm。体重オス5.5-10.9kg、メス4.9-8.2kg 
生息地:オーストラリア東部、ビクトリア州グランピアンズ国立公園など
岩場に住み、夜行性。冬場の寒い時期は、日中でも岩場などで日光浴をしている姿が見られる場合がある。グランピアンズ国立公園では1匹まで生息数が激減したが、その後、繁殖プログラムにより数が現在数十匹まで戻している。
【撮影】ヒールスビル鳥獣保護区にて撮影 2013年7月11日